18~69歳の男女1万人を対象にした調査で、個人間送金サービス「ことら送金」の認知度が28.7%、利用経験者が10.2%となり、2023年調査からそれぞれ3.6ポイント、2.5ポイント増えたことが分かりました。未利用者のうち今後「利用したい」「やや利用したい」と答えた人は34.4%で、前年から7.4ポイント上昇しました。

調査を実施したのはMMD研究所で、期間は2025年10月17日~21日です。銀行口座を持つ8,884人のうち、口座間でお金を移動している人は76.3%でしたが、その方法は「ATMで現金を引き出して別口座に入金」が60.8%と依然主流で、「アプリやネットバンキングでの振込」は49.5%、「ことら送金などの個人間送金サービス経由」は12.6%にとどまりました。

一方、ことら送金利用者300人に限ると、利用シーンは「自分名義の他行口座への送金」が95.7%と突出し、「家族の口座への送金」が70.3%、「知人・友人の口座への送金」が65.3%と続きました。用途別では、他行口座への送金は生活費の資金移動、家族口座は家族イベント費用、友人宛ては食事代・飲み会代の割り勘精算が最多となっています。

総合満足度は「満足」「やや満足」を合わせて86.0%で、理由として「送金手数料が安い・無料」(65.1%)、「24時間365日リアルタイムで送金可能」(53.9%)、「手続きが簡単で便利」(49.8%)が挙がりました。一方、未利用者が今後ことら送金に期待する点としては、「セキュリティや不正利用対策の強化」(58.0%)、「接続できるネット銀行の拡大」(40.1%)、「接続できる地方銀行の拡大」(35.5%)が上位で、利便性だけでなく安心感や対応金融機関の広がりが普及の鍵になるとみられます。現金を「持ち歩きたくない」人の割合は20代で30.8%と最も高く、キャッシュレス志向の若年層を中心に、今後もことら送金の利用拡大が進む可能性があります。

source: PR TIMES

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